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​【アルバムレビュー】

このバンドには決定的に欠けているものが3つある!

Hobo Magic「The World Today」(2017)

2018.10.15  ヤマダヒロミチ

今回紹介したいのはHobo Magicというバンド。

引用元: UNDERTHERADAR

 

オーストラリア東部の観光地、サンシャインコースト・ヌーサを拠点に活動するスリーピースのストーナー兄貴たち。

 

と、

 

その前に、

 

勢い余ってだいぶ挑戦的なタイトルをつけてしまった。。。

 

 

まかり間違って本人たちがこの記事を見ていたらどうしよう。

 

とりあえず“ジャパニーズオールドスクールアポロジャイズスターイル!”と叫んでHARAKIRIをかますところから始めましょうか・・・。

 

でもさ、

 

 

でもさ、

 

 

ちょっとこのMV見てみてくださいよ!

 

Hobo Magic: Hobo Magic [OFFICIAL VIDEO]

 

アタクシが思う、彼らに欠けているものは何か。

 

もうわかったでしょう?

 

え、わかんないの!?

 

じゃあ述べてくよ!?

 

■欠落その1:予算

 

これ。

 

 

絶っ対金無いよねコイツら。

 

 

何だこの低予算と低予算を足し合わせて低予算で割ったようなMVは。

 

 

 

ライブから抜粋しただけの演奏シーン

 

森の中でメンバーが雪遊びしたり木の棒投げたり動物見てはしゃぐだけの内容。

 

21世紀真っ只中なこのご時世に、雑にも程があるチープな合成。

 

 

ストーナーロックの重厚なサウンドとは本来対をなすべきはずの要素が、平然と同じ皿に盛り込まれているんだもの。

 

 

これまで取り上げたバンドだって決して絢爛豪華なMVではなかったけど、

コイツらのホームビデオ感は群を抜いている。

 

“曲調と内容が全然合ってないMV選手権”を開催したらオセアニア代表は彼らだろう。

 

 

 

■欠落その2:知能

 

 

絶っっっ対バカだよねコイツら。

 

雪を食うな雪を。

 

 

邪悪なファズギターに雪合戦を乗せるな。

 

 

そして、

いかにもメンバー然として一緒に雪遊びしてるグラサンのデブはいったい誰だ。

 

 

メンバー名のように“STAUNCHSQUATHE”と表示されてるけど、“しっかりした雪男”って何よ。

 

一緒に旅行した友達をフラッと出演させるな。

 

 

そう、

 

この映像自体が、

“MVの内容アレじゃね、ツアー先で雪降ってて遊んだ時に撮った映像とかでいんじゃね?”的なノリがプンプンしている。

 

バカだ。

いや、バカであってほしいマジで。

逆にバカじゃなかったらちょっと可哀想。

 

 

 

 

■欠落その3:ストーナー的ワイルドさ

 

 

ねぇWikipedia!

 

“バイカーやトレーラー文化といったアメリカ的なワイルドさを表現”してないよコイツら!!

雪合戦ばっかしてる!!

 

 

荒涼とした砂漠にポツンと建つパブにバイク停めて、ならず者たちと瓶ビールを飲みまくるワイルド感がほしいのに、

 

何かヘタしたら渋谷の笑笑とかにもいそうな雰囲気なんだよコイツら。

 

 

 

何なら、ストーナーを構成する三代要素たる“ヒゲ・デブ・ハゲ”すらロクに満たしてないよ!?

 

マジかよ!

こんなんコラム始まって以来初めてなんじゃないの!?

 

強いて言うならギターは若干ポチャってるような気もするけどさ、

 

ストーナーロックに必要なのは「いやぁ最近ちょっとビール飲み過ぎちゃって、、」

なんてレベルじゃなく、

 

「不摂生isマイライフ。俺に痩せろと言ったあの医者は昨日殺した。」

ぐらいのアメリカンサイズなんだよ!

 

せめてグラサンのデブ加入させろや!!

 

 

 

そう、

 

この一曲だけ取ってみても、彼らの持つ3つの決定的欠落は誰の目にも明らかだろう。

 

MVをまだ見てないストーナー兄貴の中には、

何でそんな足りてないヤツらのことを取り上げるのかと思う人もいるだろう。

 

 

もっと、太っててハゲてて革ジャン着てラリってるヤツをレビューしてくれよと。

 

落ち着いてくれ兄貴。

 

 

そして、ヘッドフォンをしてこの百歩譲ってもクソダサいMVをちゃんと見てくれ。

 

曲めっちゃかっこよくね??

 

雪遊びのゆる~い映像とは不似合いな、

 

前半のヘビーで邪悪なグルーヴから、後半突如としてスイッチの入る猛烈なリフワークとスネアしばきまくるようなドラム。

 

サビの「Hobo Magic Comin'!」というキャッチーなフレーズ。

(日本語にすると「俺たちキテるぜ!」。ダッッッッ。)

 

この低予算バカたち、やるじゃん!!!

 

 

この曲が代表するように、

彼らの情緒不安定なまでの勢いが溢れているのが最新アルバム「The World Today」。

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引用元: Hobo Magic bandcamp

 

M1「Follow The Holy Riff」から酩酊必至のヘビーなユニゾンリフと、堰を切ったように暴れ出す爆発パートがてんこ盛り。

 

 

Gt./Vo.のConnor氏の歌声も、

パワフルなシャウトはもちろん、M3「The Poet」で見せるメランコリックな表現などどこか色気がある。

 

 

ラストを飾る9分半の大作M6「Lady of The Groove」なんて、彼らの展開の妙の詰め合わせみたいな楽曲で、

 

轟音ファズ鳴り響くTHEストーナーロック的な曲だと思いきや、

 

5分半過ぎた辺りからギターの歪みはどっか行っちゃって、クリーンな調べによるジャズが始まります。

ソロとかも全然歪んでねぇの。しかも上手いし。

 

 

 

 

低予算バカ、おもしろ!!!

 

 

 

 

 

そんな彼らの「The World Today」、

このWEBサイトのショップページで販売取り扱っております。

 

 

このレビューを見てコイツら面白いなと思ったそこの兄貴は是非このCDを購入して、

ヤツらの三重苦から低予算を取り除いてあげましょう。

 

 

次回作では雪食べなくていいといいね、Hobo Magic!

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WRITER

田中千秋楽​

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ヤマダ ヒロミチ​

Hiromichi Yamada

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