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​【アルバムレビュー】

おいしいパスタ作ったお前にヒゲも女も一目惚れ!

Gorilla Pulp 「Heavy Lips」 (2017)

2018.9.17  ヤマダヒロミチ

パスタ。

世界中で広く愛されるイタリア料理の代表的存在。

長期保存のできる利便性と、魚介・肉類・チーズ・野菜・各種ソース、何で味付けしても美味しく仕上がる多様性とを持ち合わせる奇跡の食材であり、

これを手早く料理できる女性には、たとえ大貧民負けてマジギレした直後のイカつい男性であってもたちまちのうちに一目惚れしてしまうという、魔法の料理。

それがパスタ。

料理界の普遍的大スター。

 

そう、

 

今朝もコカイン炙ったスプーンでそのまま朝食のシリアルをかき混ぜたであろう、

アメリカンワイルドなストーナー兄貴各位とは対極に位置するポップアイコンでございます。

そんな料理名を何故このストーナーロック専門レーベルのWEBマガジンで出すのか。

アンダーグラウンドで連日連夜ガンギマリな諸兄をバカにしているわけではない。

パスタの祖国、陽気なラテンの国・イタリアにも、

イカしたストーナー兄貴がいるということを皆様に紹介したかったのだ!

ストーナーはカリフォルニアの荒涼とした砂漠とハンバーガー育ちのヒゲデブハゲだけのものじゃないんだぜ!

 

 

てなわけで今回紹介するバンドはGorilla Pulp。

 

イタリア中部、首都ローマに程近いラツィオ州ヴィテルボを拠点に活動する4人組ストーナー兄貴。

 

 

ご尊顔はこちら。

引用元: Discogs

 

あれ、

 

ハゲはいないけどヒゲはいるし、

引用元: Encyclopaedia Metallum

 

よく見るとデブっぽいのもいる・・・

 

なに?ストーナーってヒゲ・デブ・ハゲのどれかは入ってなきゃいけないの?

 

ストーナーを構成する三要素なの?

 

火・水・風とかなの?

 

バンド内でその三すくみでバランス取ってたりするの?

このバンドはハゲ属性がいないからヒゲ属性デッキで攻められたら弱いとかあるの?

脱線しました。

 

2014年結成という若いバンド(ホント若いのかは知らん。外人マジ年齢不詳。

どうか俺より歳上ではあってほしい)で、

 

 

ボーカルギターがMaurice Flee、

ベースがChoris、

リードギターがAngioletto Mr. Vernati、

ドラムがGiorgio "Bulldozer" Pioli。

 

 

 

いや、

 

ドラマーの“ブルドーザー”という二つ名の絶妙なセンスよ。

 

そしてブルドーザーっぽいの3人いるけどどれがドラマーよ??

 

 

 

 

そんな彼らですが、

今回アタクシが取り上げるのは2017年リリースの3rd Album

「Heavy Lips」。

 

あれ、なんかジャケットがポップ。

 

タイトルロゴなんてチュッパチャプスみたいだし。

 

およそサイケ県ガチムチ町ストーナー沼の住人とは思えない感じですが、

 

パスタ国のストーナーの味はいかに!

 

てなわけで、1曲目からいきなりMV曲だよ!

 

GORILLA PULP - "Bless The Moon"

はい、おっぱい!

 

 

 

 

イントロに先駆けて、脈絡もクソもなく突然のおっぱい登場です。

 

 

これにはふにゃちんポップス野郎も思わずグラッチェ。

 

 

前回のレビューでも述べた「外人のエロって全然エロくない問題」はここにも影を落としており、モロ出し過ぎて、おちんちんバンザイできるタイプのヌードではありませんが、

 

キレイなお姉さんなのでこれはこれでありとしましょう!!

 

あとブルドーザーお前かい!!

 

ギターの髪もっさもさのヤツがブルドーザー第一候補だったのに、

あんまブルドーザーっぽくないヤツがブルドーザーだった!!

 

また大いに脱線した。

 

おっぱいをイントロに先駆けるのやめてほしい。脱線しちゃうから。

おっぱい以降もマジで脈絡なく謎のシャーマンとか出てきてワケわからんMVの内容は置いておくとして、

 

この曲のギターリフ、かっこいい!!

ストーナー特有の深く沈み込むようなリフワークではなく、疾走感に溢れたギターロック的アプローチ。

 

 

てかこのリフ、

 

シュッとしたイケメンが弾いて、シュッとした恋愛の日本語詞を載せてシュッとしたイケメンが歌えば、きっと下北・吉祥寺あたりでサブカル女子ホイホイできるんじゃね?

 

と思いきや、

 

曲終盤で一転、そんなサブカル女子たちを西荻窪あたりまで蹴散らすかのごとく重たく沈む沈む。

 

 

なかなかのギャップ。

 

 

 

そんなことされたら、

 

 

 

そんなことされたら、

 

 

 

ギャップ萌えしてまうやないかー!!!

 

 

 

 

 

さすがは色男の国イタリア出身の兄貴たち。

 

女心の掴み方がうまいのなんの。

 

 

M-4の表題曲「Heavy Lips」でも、

 

“Wow I wanna kiss your heavy lips!!”と、

中2の童貞にでもわかるキャッチーな英文を朗々と歌い上げるポップなサビで盛り上げたと思いきや、

 

曲中で突然舞台をカリフォルニアの砂漠地帯に移し、ブルースロック丸出しの重たいリフと、トーキングモジュレーター使ったサイケな音色と、女性の喘ぎ声とが入り混じるカオス空間がやって来る。

 

 

 

聴き手を安心させない展開。

 

イタリアン伊達男、おそるべしなのである。

 

 

実際、このバンドは当レーベルの女ボスであるKazuki Babaも大ファンなのだそうだ。

 

 

おいおい、

パスタ系兄貴のズッキーニにまんまと弄ばれてるよ・・・。

 

さて、

アルバムに話を戻すと、

この作品を純粋なストーナーミュージックなのかと言われると疑問符はつくけども(なんか俺そんなバンドばっかレビューしてるな)、

アルバム全体を通しても、一曲の中でもバラエティに富んだ展開を見せる本作は、決して聞き飽きないし、

深い沼に沈むかのようなM-7「The Low Song」等で、これぞストーナー的なリフワークを随所で見せつけてくる彼らのハートはまぎれもないストーナー兄貴でありましょう。

個人的にはいかにも70'sハードロックなフレーズが飛び出してくるM-8「Ape eyes」がお気に入り。

 

いやぁ、

 

ストーナーロックの沼は世界中に広がっているのだなぁ。

 

 

音楽ジャンルがその発祥の地を離れて、それぞれのお国柄を吸収しながら発展・変化していく様を辿るのはとても面白い。

 

次はどんなストーナーに会えるのだろう。

 

なんやかんやちょっと楽しみになっている、ふにゃちんポップス野郎なのでした(きょうのわんこ風締めくくりスタイル)。

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田中千秋楽​

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